ヌーヴェル・イズム
私たちの価値観と流儀
濃いワインで飲み疲れしていませんか?
私たちは、これまで日本に輸入されてきた「有名ブランド」や「高得点」のワインの多くが、日本人の一般的な味覚に対して「濃すぎる」のではないかという仮説を持っています。また、和食洋食といった料理形態を問わず、四季折々に実る旬の食材そのものの繊細な風味を大切にするわが国の食に対して、果実味や樽香が強すぎるのではないかと感じています。食材にこだわり愛情を込めて作った料理の香りや味わいが、強すぎるワインによって覆い隠され、損なわれてしまう。これほど残念なことがあるでしょうか。
私たちが理想とするワインは、粉雪のようにピュアで繊細な口当たりで、かつ、大地の滋養たる果実エキスやミネラルの旨味がじんわりと体と心に染みわたるような、深い癒しを感じられるものです。そのようなワインは繊細な料理に優しく寄り添い、お互いの風味と美味しさを増幅し合います。私たちはこれこそがワインの存在意義だと考えています。
シャンパンをはじめとするスパークリングワインも同様で、やはり「高得点」ものに多い強すぎる風味と味わいは、祝宴の幸福感に飲み疲れというブレーキをかけるだけでなく、さらに研ぎ澄まされた繊細さが求められる料理とのマリアージュを成立させません。
私たちがスパークリングワインに求めるものは、なによりもシルクのように繊細で上質な気品です。そしてきめ細やかな泡とともに立ち上がる、みずみずしい果実味。食前から食中、食後まで、一夜を安心して委ねられる一本であること。強く自己主張するのではなく、控えめに、大切な人との時間そして料理を引き立てる泡であってほしいと思います。
ただ商売のためでなく
理想のワインを求めて数千社の造り手を現地に訪問し、試飲し、言葉を交わしてきた上で確信を持って言えるのは、繊細でみずみずしいワインの造り手は総じて、友達になりたいと思うような「いいやつ」ばかりであるということです。彼ら彼女たちに共通するのは、目がきれいで、誠実で、はにかみ屋であまり喋らず、なによりも家族を大切にしていること。そして、先人たちが紡いでくれたその産地のワイン文化やワイン造りの伝統を心から敬い、自分がその継承者であるという誇りに満ち溢れていることです。したがって、品質をさらに向上させるために設備や技術を改良することはあっても、彼らのワイン造りは基本的にその地の伝統に根差したクラシックなスタイルです。大いなる歴史の流れの中で、父から子へ、父から子へと「本流」のワイン造りが受け継がれています。
彼らは皆同じことを言います。「自宅やレストランで家族や友人たちと一緒に、自分自身が飲んで美味しいと思うワインを造りたい」。
高得点のためでなく。
ただ商売のためでなく。
彼らのワインが料理に優しく寄り添えるのは当然であり、私たちはこのようなワインこそが「本物のワイン」であると考えています。この造り手のワインを飲みたい。大切な人に飲ませてあげたい。より多くの人にこの美味しさを届けたい。この思いが私たちの創業の志であり、私たちの流儀を形づくっています。
なぜ並行物を扱わないか
並行物とはワイン流通の過程において、造り手が望まない形で業者間で転売されるワインのことです。私たちは並行物を一切扱いません。理由は2つあり、ひとつは出自による必然としてその品質を決して信用することができず、抜栓して飲んでみるまで許容範囲内か劣化しているか誰にもわからないからです。「蔵出し100%」と最高度の品質管理へ
もうひとつは、造り手が悲しむからです。彼らが国内外の販売先(問屋、小売店、料飲店、仲介業者、各国のインポーター)と取引する際、最も大事にするのは信頼関係です。私が一生懸命造ったワインを、この人たちに託したい。この人たちの手でワインラヴァーに届けて欲しい。そしてワインラヴァーの「美味しかった」をみんなで分かち合いながら、幸せなワイン人生をともに歩みたい。これは私たちの取引先であるかどうかに関わらず、すべての造り手たちの真摯な願いです。彼らの信頼に応えるのは、インポーターとして以前に人として当然です。私たちには目先の利益よりも大切なものがあります。
個性と多様性
ワインの醍醐味のひとつはその多様性にあり、産地や品種、そして造り手の哲学が織りなす「他にはない個性」があるかどうかも、セレクトの重要な基準にしています。それでこそ、多彩な料理それぞれにピタリと合うワインを選ぶ楽しみも格別なものとなります。
私たちのセレクションは「多様な個性の集合体」です。それは細密なモザイク画であり、精巧なステンドグラスです。ランスのノートルダム大聖堂の壁面に光り輝く壮麗なステンドグラスに見惚れるたびに、いつの日かこのようなセレクションを実現したい、という決意を新たにしています。
変わるもの、変わらないもの
生産地の情勢は刻一刻と変化します。私たちは、フランスを中心としてヨーロッパの各ワイン産地に張り巡らせた現地人脈、情報ネットワーク、および私たち自身の日々の研究の成果をフル活用し、常に最新情報を入手し分析しながら、「本物のワイン」をお届けする努力を続けてまいります。
サステナブルやビオ、ナチュラルワイン、オレンジワイン、ヴィーガン、アンフォラやウフ、demi-muidといった温故知新素材への回帰、新品種、低アルコールワインといった新しい潮流にも光を当てながら、「いま届けるべきワイン」を見極め、適正な価格で真摯にご紹介することを約束します。
造り手の思いが込められた、心に染みわたるワインを、日本の食卓へお届けする。それが私たちヌーヴェル・セレクションの使命です。
これまでも、これからも。
