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Caruna |
NORD ITALIA Selection |
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| OFFICIAL WEB :https://www.carunafranciacorta.com/ |


カルーナ家が2000年にフランチャコルタ南部の畑を購入して設立した、レコルタン・マニピュラン型のワイナリーです。所有する30ヘクタールの全面積で生物多様性を重視したサステナブル栽培を実施しており、2022年に「SQNPI」(イタリア国家品質管理システム)の認証を取得しています。また、2基のバイオマス発電機および複数の太陽光発電機を設置してワイナリーの消費電力をまかなうなど、持続可能なワイン造りを実践しています。「通常のバイオマス発電ではトウモロコシと混合野菜を使用しますが、私たちは収穫期に糖分を豊富に含むぶどうの搾りかすと果皮を発酵させることによって発電しています。残った発酵液は最高の天然肥料として畑に散布します」。
「畑はオルファノ山の南斜面に拓かれています。フランチャコルタはモレニコ(氷堆石)土壌で知られますが、唯一この辺りだけモレニコではなく海洋性石灰質土壌のテロワールであり、他のフランチャコルタに比べてミネラルの塩味が際立つスタイルになります」。
カルーナ家は長年にわたって、イタリア北部の伝説的なエノロゴであるジャンニ・ガスペリを醸造コンサルタントに起用しています。「異なるワイナリーのワインが同じような味であっていいはずがない」「最高のワインとは、まだ私が造ったことがないワインである」などの名言でも知られる鬼才であり、ワイン造りの究極的理想を希求する氏の指導のもと、テロワールの個性溢れる極めて繊細で上質なフランチャコルタを造っています。
ご紹介する「もののあはれ」は、近郊のコッカリオに2017年に開業した「東洋美術館―マッツォッキ・コレクション」とのコラボレーションによる特別ブランドです。ポンペオ・マッツォッキは19世紀の養蚕家で、当時養蚕業を襲った疫病が引き起こした経済危機を救うため、世界で唯一影響を受けなかった日本の健康な蚕種を持ち帰り、イタリアとヨーロッパの絹産業の復興に多大な貢献をした人物です。その過程で15回にわたって日本を訪れたマッツォッキ氏は、当時の日本の伝統や文化そして芸術作品に深く魅了され、数多くの作品を自家収集しました。財団を設立して遺産を大切に継承したご子息のチェーザレ氏は、このコレクションを地域社会に寄贈することを決意し、この美術館が誕生しました。この美術館には、葛飾北斎や歌川広重といった浮世絵の巨匠たちの作品をはじめ、木版画、絵画、武器や甲冑、日用品や当時の記録などが多数展示されています。
「「もののあはれ」とは、桜が咲き誇り、あっという間に散っていく様子を愛でることに象徴される奥深い概念であると思います。私たちにとっては、ぶどうの花が咲き、実が成長し、やがて色付いて収穫に至る、自然の営みへの深い共感と、あらゆる生への感謝の気持ちと解釈することもできます。一本のワインを造り出すための誠実な仕事から生まれる美しさ、そしてグラス一杯のワインに宿るささやかな喜びへの願いを、この名前に込めました」。


所在村 |
Cologne |
|---|---|
醸造家 |
Gianni Gasperi & Caruna family |
所有畑面積 |
30ha |
ドメーヌ継承年 |
2014年 |
栽培における特記事項 |
サステナブル栽培。2022年に「SQNPI」(イタリア国家品質管理システム)の認証取得 |
醸造における特記事項 |
収穫はすべて手摘み。除梗しない。天然酵母のみで発酵。ステンレスタンクによる清潔な醸造 |
販売先 |
イタリア国内80%(レストラン、ホテル、ワインショップ)、輸出20%(EU各国、スイス、イギリス等) |
掲載実績のある海外メディア |
「Vinibuoni d'Italia」、「Untoald Decanto」、「Decanter」等 |


DOCG Franciacorta。シャルドネ100%。オルファノ山の南向き斜面畑より。石灰質土壌。樹齢15~30年。ステンレスタンクで醸造。24ヶ月間ビン熟成。ドザージュは3.5g/l。ラベルの絵は、「東洋美術館-マッツォッキ・コレクション」所蔵の楊洲周延による木版画「秋草美人揃い」です。この作品は、秋の自然を愛でる優雅な女性たちの姿を描いています。

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