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Château St. Ferdinand |
BORDEAUX Selection |
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OFFICIAL WEB :www.chateau-st-ferdinand.com |
パリ出身のノエミ・タヌーは、栽培学・醸造学・農業工学を修めた後、ボルドーの共同組合のコンサルタントをしながらいつか自身のワインを造るという夢を抱き続けてきましたが、2020年、1975年に設立されたこのシャトーを譲り受ける機会を得て夢を実現させました。翌年よりビオロジック栽培を開始し、2024年に「ECOCERT」の認証を取得しています。
「リュサック・サン・テミリオンには170人のワイン生産者がいますが、ビオロジック栽培を実践しているのは私を含めて6人だけです。というのもここは海洋性気候で湿気を含んだ海風が吹き入れるため、リスクがとても高いのです。常に畑に出て手入れをし続けなければならないのはもちろんですが、土中と畑の周囲いずれにも生物多様性を確立して畑を健康に保ち、ぶどう樹の耐性を高めなければなりません。シャトーを取得して以来、畑の周囲に合計600本以上の多様な樹木を植樹して生け垣を構築し、生態系の回廊を形成してきました。また鳥の巣箱や餌箱、コウモリ用の小屋、ミツバチの巣箱をたくさん設置したり、移動式鶏舎によるニワトリの飼育も行っています。耐性を高めるためビオディナミも学んでおり、ハーブティーやプレパラシオンの散布などを段階的に実施しています。これらは私の小さな畑における施策ですが、私は、ボルドー全体でこの地の動植物を保護し、多様な生態系を守るべきだと考えています。そのため「LPO(鳥類保護連盟)」、「サウスアトランティック国立植物保護区」、「アキテーヌ植物保護区」、「樹木・景観協会」に加盟し、私にできることを実践しています」。
彼女のこうした取り組み、そして「生きているグラン・ヴァン」とも言うべき、その大自然の恩寵溢れる豊潤にして馥郁たるワインが高く評価され、2023年には名門誌「Terre de Vins」が主催するヴィニュロン・コンクールに参加した300人の中から年間最優秀生産者賞を受賞しました。また、同年9月にイギリス国王チャールズ3世がボルドーを公式訪問された際にボルドー証券取引所で開催された特別ワイン試飲イベントにおいて、国王が、職人的で、無農薬栽培を実践しており、社会的責任を果たしているシャトーのワインを所望され、彼女の作品が唯一のワインとして選ばれました。
所在村 |
Lussac |
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醸造家 |
Noémie Tanneau |
所有畑面積 |
6.6ha |
ドメーヌ継承年 |
2020年 |
栽培における特記事項 |
2021年よりビオロジック栽培。2024年に「ECOCERT」の認証取得。段階的にビオディナミを実践 |
醸造における特記事項 |
天然酵母のみで発酵。100%除梗。清澄は行わず、軽くフィルターをかけてビン詰め |
販売先 |
フランス国内90%(レストランが多い、ワインショップ、グロッサリー)、輸出10%(EU各国) |
掲載実績のある海外メディア |
「La Revue du vin de France」、「Terre de Vins」、「Wine Enthusiast」、「CellarTracker」、「Wine-Searcher」等多数 |
<右掲の通りラベルデザインは6種類あります。すべてこのシャトーの畑に生息する鳥たちです。中身は同じワインです>AOC Lussac Saint-Emilion。メルロ100%、リュサック村に2ha。粘土石灰質・泥土質土壌。平均樹齢20年。収量は42hl/ha。ステンレスタンクで発酵後、12ヶ月間熟成。清澄は行わず、軽くフィルターをかけてビン詰め。キュヴェ名の「F」は、シャトー名の「Ferdinand」、「Femme」(女性)、「Faune et Flore」(動植物)の頭文字です。
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